Q(EMU)
Mac用のx86エミュレータソフトといえば”VirtualPC”を思うかべると思いますが、フリーなエミュレータソフトも存在します。
QEMU
前回”Fink”の投稿でも紹介させて頂いた、アスキーから出版された本「Mac OS X 10.4 Tiger 極上のシステムハック パーフェクトガイド」にも紹介されています。
QEMUは基本がCUI(最新版ではGUI版も存在)なので、一般ユーザには少々敷居が高く感じられます。
それを「エミュレーションはQEMU」、「GUIはcocoa」、ランチャ式にしたのが”Q”なのです。
さらに、最新バージョンを利用すれば内蔵光学ドライブが普通に使えてしまいます。
そこで早速Windows98SEをインストールしてみました。
:Qのインストール
サイトのダウンロードページをアクセスすれば、最新版のディスクイメージが入手できます。
私はというと、ビルドを試したかったのでソースをダウンロードしました。
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍後、”ターミナル”を起動し解凍してできたディレクトリへ移動します。
そしてで次のコマンドを次々に実行していきます。
# make clean
# ./configure --prefix=/QEMUBUILDTEMP --enable-cocoa
# make
# make app
# ./configure --prefix=/QEMUBUILDTEMP --enable-cocoa
# make
# make app
マシンスペックにもよりますが、PowerBookG4 12inch/1.5Ghz で1H程度でビルドが完了します。
※ビルドには、ビルド環境が必要です。事前に純正のパッケージをインストールしておきましょう。
:ディスクイメージの作成
内蔵光学ドライブが使用できないことを考慮して、Windows98SE・インストールCDのディスクイメージを作成しておきます。
作成はディスクユーティリティを使用してください。形式は「dmg」「iso」でも構いません。
:ゲストPCの作成
サイトのヘルプページを参考に”ゲストPC”(PCの動作環境)を作成します。
最新バージョンのゲストPC設定内容が、ヘルプページとは若干異なっているので気をつけましょう。
今回の設定内容で注意すべき点は、インストール時は”CD-ROM”項目を「Built-in CD-ROM」、”Boot from”項目を「CD-ROM」にしたことです。
このようにすることで、先に作成したディスクイメージを使用することなくインストールができます。
※この設定内容はインストール後修正可能です。
:Windows98SEのインストール
ゲストPCの作成が完了後、ゲストPCを起動させるとCDブートとなりインストールが開始します。
インストールにはマシンスペックが影響しますが、5,6時間を目安にするといいはずです。
今回のWindows98SEのインストール所要時間は、3時間ぐらいだったと思います。
画像は、インストール完了が始めて起動したときのスクリーンショットです。
使用感などは、どの程度かわかっていません。
今回、インストールができたことのでWindows2000を後日インストールしてみたいと考えています。
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